スズキのモビリティ集結 本社で4年ぶり秋祭り

 浜松市南区のスズキ本社で21日、「スズキ秋祭りin高塚」がコロナ禍を経て4年ぶりに開かれた。実証実験中の次世代モビリティの展示をはじめ、模擬店出店や多彩なステージイベントを繰り広げ、地域住民や従業員の家族ら約5300人が訪れた。

次世代モビリティコーナーを訪れた親子連れ=浜松市南区のスズキ本社
次世代モビリティコーナーを訪れた親子連れ=浜松市南区のスズキ本社

 次世代モビリティコーナーでは、地域住民の移動の利便性向上を図るため、市や遠州鉄道などと進める自動運転の実証実験車、湖西工場で稼働中の水素燃料電池を活用した荷役運搬車などを展示した。担当者が事業の狙いや実験内容について説明した。同社やキリンホールディングスが展開する日常生活から脳の健康を考える取り組みも紹介された。
 会場にはスズキの四輪車やバイクの展示コーナー、ミニ軽トラ市、社員有志が運営する飲食の模擬店が並び、来場者が列を作った。スズキアスリートクラブのトップ選手もそろい、来場者と交流を深めた。
 地元可美中の吹奏楽部の演奏で開幕したステージでは、鈴木俊宏社長が「コロナ禍や半導体不足の中、1台でも多く車を届けるためチーム一丸で取り組んできた。今後もスズキの活動に応援をお願いしたい」と呼びかけた。
 (浜松総局・山本雅子)

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