「出張市長室」市民と対話 中野氏就任後初 天竜区皮切りに 豪雨や人口減協議 浜松市

 浜松市の中野祐介市長が市内各地で市政報告と住民対話に取り組む「出張市長室」が25日始まった。初回は天竜区の天竜、龍山、春野各地区の自治会連合会役員と順に意見交換した後、天竜壬生ホールで市民向けに講演した。

市政報告で取り組み方針を説明する中野浜松市長=同市天竜区の天竜壬生ホール
市政報告で取り組み方針を説明する中野浜松市長=同市天竜区の天竜壬生ホール


 5月の中野市長就任後、初めての市政報告会。前任の鈴木康友氏も毎年秋に講演型の報告会を開いていたが、中野市長はより対話と現場の把握を重視し、1カ所ごとに約半日間の視察と意見交換会を追加した。講演のみの2カ所を含め、年末まで10カ所で開催する。
 天竜区の各自治連役員からは、6月2日の豪雨による土砂災害の被害や人口減少の実情などについて報告があり、中野市長は市の施策を説明しながら課題解決の方策を話し合った。
 講演では自ら基本方針に掲げる「まち・ひと・しごとの創生」の理念を解説したほか、11月1日付で新たに同区役所に配置する副市長について紹介し、中山間地域の振興に取り組む姿勢を示した。その上で、「市民、地域、企業の皆さんが存分に力を発揮する、“オール浜松”の元気なまちを実現したい」と強調した。
 (浜松総局・宮坂武司)

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