共生社会実現へ語らい 熱心に先進例傾聴 静岡県社福協「ふじのくに地域共生塾」

 地域共生の先進事例を学びながら、参加者が自ら活動を企画する全5回の「ふじのくに地域共生塾」(県社会福祉協議会主催)がこのほど、静岡市内で開講した。県内のNPO法人関係者や大学生、医師、行政職員など約10人が参加した。

先進的な取り組み事例を学んだ「ふじのくに地域共生塾」の初回=静岡市清水区の竜津寺
先進的な取り組み事例を学んだ「ふじのくに地域共生塾」の初回=静岡市清水区の竜津寺

 初回は2019年度の「ふじのくに地域共生大賞最優秀賞」を受けた竜津寺(同市清水区)の勝野秀敏住職が講師を務めた。勝野住職はこども寺子屋や共生食堂など、人同士の関わりを生むための場作りの活動や理念を紹介した。人口減少を背景に地域では「孤立のリスク」という課題があるものの、「当事者が限界まで我慢する傾向があり、簡単に表面化しない」と指摘。住民同士のつながりの重みを強調した。
 参加者は勝野住職ら各年の受賞者の講義を4回受けて自らの企画を練り、実践を経て来年6月に成果発表を行う。この日の話し合いでは、それぞれが抱く課題意識や構想を語るなどして交流した。
 (社会部・大須賀伸江)

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