シャンソン、地元連勝 バスケ女子Wリーグ

 バスケットボール女子Wリーグは30日、県武道館で行われ、シャンソン化粧品が78-60で三菱電機を下し地元戦を2連勝で飾った。
 シャンソンは内外を使い分け着実に得点を重ねた。第1クオーター(Q)は吉田舞衣、白崎みなみ、鷹のはし公歌(沼津市立高出)の3点シュートなどで先行し、第2Q以降は188センチのイゾジェ・ウチェがゴール下で確実に決めて競り合いを抜け出した。57-45で迎えた第4Qは開始から吉田、白崎、ウチェの連続得点で試合を決めた。


 シャンソン化粧品 5勝1敗 78(18―15 19―17 20―13 21―15)60 三菱電機 1勝5敗

多彩な攻撃で圧倒 新加入の白崎けん引
シャンソン化粧品-三菱電機 第3クオーター、シャンソンの白崎(中央)がシュートを放つ=県武道館 速攻、ゴール下、3点シュート-。シャンソンが多彩な得点パターンで三菱電機に完勝した。苦しい時間帯があっても、「今季はどこからでも点が取れる」と主将小池。昨季とは違う懐の深さを見せつけ、今季最初の地元戦を連勝した。
 象徴的だったのが39-32から連続失点で3点差に迫られた第3クオーター中盤だ。まずは姫路から移籍した昨季得点王の白崎が「チームが苦しい時に頑張れるのが持ち味。リングにアタックすることを考えていた」と果敢に攻めて嫌な流れを断ち切った。そこにウチェがインサイドプレー、小池がドライブで続き、さらに白崎が3点シュート。内外自在の攻撃で突き放した。
 188センチのウチェの高さが生きるのも、吉田、白崎、鷹のはしという強力なシューターを両翼に配置できているから。司令塔の小池は「相手が外を意識し、昨季よりも内角への寄りが弱い」という。
 この日は吉田、白崎が2桁得点し、ウチェは31得点の大爆発。小池が「昨季は自分が絶対に得点しなければいけなかったが、今季はうまくいかない時だけ自分がいけばいい」と信頼するほど、攻撃に厚みが増している。


三菱電機の根本、久々故郷で勇姿
第2クオーター、三菱電機の根本(手前)がドライブで切れ込む 三菱電機の根本(常葉高出)が久々の地元戦で2試合続けて先発出場。勝利こそ逃したが、要所で得点を決めて元気な姿を見せた。
 高卒で三菱電機に入団し10年目。主力としてチームを引っ張り、日本代表にも名を連ねてきた。今季も1試合平均9・8得点とシュート力は健在。この日も第4クオーターに3点シュートをねじ込み、意地を見せた。
 今季、シャンソンに移籍した鷹のはしとは同い年の28歳。県武道館では、互いにエースとしてしのぎを削った高校3年以来の対戦となり、「10年たって互いにこの場所でプレーできるのはありがたい」と振り返った。
(山本一真)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞