静岡市合併20周年祝う 演劇、踊りで盛り上げ

 静岡市は4日、旧静岡市と旧清水市が合併し、新市が誕生して20年になったのを祝う「市制施行20周年記念式典」を葵区の市民文化会館で開いた。行政の関係者や市民ら約850人が来場し、新市のこれまでの歩みを振り返ったほか、まちの将来像について地元の学生と難波喬司市長が意見交換した。

「まるちゃんの静岡音頭」を踊る静岡市制施行20周年記念式典の参加者=同市葵区の市民文化会館
「まるちゃんの静岡音頭」を踊る静岡市制施行20周年記念式典の参加者=同市葵区の市民文化会館

 市内在住の静岡大、県立大、常葉大の学生6人が登壇し、「未来に引き継ぎたい市の魅力」と「30年後の市の未来像」をテーマに意見を発表した。市の魅力については「景観」や「豊かな自然」などが挙がった。まちの将来像に関してはスポーツによる地域振興や国際化の進展を思い描いた。
 難波市長は学生の意見に賛同し、「静岡市の一番の魅力は市民の温かい心と地域社会の絆が強いこと。世界中の人が夢と希望を持って静岡に来られるように行政として地域や人を下支えする」と決意を述べた。
 この20年間の市内での主な出来事を振り返る映像を上映し、市観光親善大使の森理世さんら地域ゆかりの著名人やスポーツ選手がお祝いのメッセージを寄せた。太鼓演奏や演劇「羽衣劇」の上演で祝福ムードを演出し、最後は来場者全員で市のPRソング「まるちゃんの静岡音頭」を踊った。
 現在の静岡市は2003年4月、旧静岡市と旧清水市が合併し誕生した。05年4月、県内初の政令市に移行し葵、駿河、清水の各行政区が置かれた。06年3月に旧蒲原町、08年11月に旧由比町をそれぞれ編入した。
 (政治部・尾原崇也)

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