新幹線静岡駅停車増予測、難波市長「現実性ある」 リニア開業後、実現に期待
静岡市の難波喬司市長は6日の定例記者会見で、国土交通省によるリニア中央新幹線開業後の静岡県内の東海道新幹線停車本数調査について「現実性があると思っている」と述べ、JR東海が調査結果通りに増便するよう市として静岡駅での乗降客数を増やす努力をする必要があるとの認識を示した。
同省の調査では、品川-大阪間のリニア全線開業後、東海道新幹線の県内6駅に停車する回数が約1・5倍に増え、静岡駅では現在1時間に3本が5本に増える可能性があるとした。
難波市長は、JRの丹羽俊介社長が10月の定例記者会見で同調査結果について「違和感はない。あり得る範囲」と言及したことを踏まえ、実現に期待を示した。その上で、「リニアの需要予測が(停車回数を予測する上で)大事だが、しっかりやってもらった」と同省を評価した。
市長は加えて、JRに停車回数増を決断させるためには「今の停車本数の中でも乗降客数を増やす努力をしていかないといけない」と述べ、県とともに観光や地域経済の活性化に取り組む必要性を強調した。