静岡人インタビュー「この人」 新たな働き方、学び方を発信する 池田僚介さん(富士市)

 「人生100年時代」と言われる中で、富士市を拠点に新たな働き方、学び方、生き方について発信する合同会社「未来志向Labo(ラボ)」の代表。地域交流スペース「ふじくらす@瓜島町」も運営する。42歳、静岡市清水区出身。

池田僚介さん
池田僚介さん

 ―未来志向Laboが取り組むことは。
 「性別や年齢、家庭の事情など問わず、挑戦するきっかけと場を提供し、新たなキャリアを創造するサポートをしている。例えば、子育て世代のリスキリング(学び直し)支援や、スキルを身につけた人がリモートで働ける場の開拓など。都内のスタートアップ(新興企業)を支援して収益を上げながら、多様な視点や新たな仕事の形態を生み出すヒントを得ている」
 ―ふじくらす@瓜島町はどういった場か。
 「パン作りや産後ヨガの教室、親子向けの食育イベント、シニア向けのeスポーツ講座など、取り組みは幅広い。ワークシェアリングと呼ばれる働き方を大切に、地域の人が助け合いながら活動し、学び合う仕組みを提供している」
 ―自身はどういった働き方をしているのか。
 「都内の企業の社員としてリモートワークをしながら、別に会社を経営している。小学生の娘の子育ては、地域をより良くしていきたいというモチベーションになっている。未来志向Laboのスタッフは全員が、本業と並行し第二の活動を行うパラレルキャリアを築いている」
 ―今後の抱負を。
 「富士地域に住む人たち誰もが、自分に合った暮らしを実現できるよう力を尽くしたい。外の情報や視点を柔軟に取り込みながら、わくわくする富士地域をつくっていきたい」
 (生活報道部・大滝麻衣)

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