林業知ろう「与作ツアー」 浜松・水窪 30人が伐採など見学

 浜松市天竜区水窪町の「天竜T.S.ドライシステム協同組合」はこのほど、木の伐採や工場見学をする「与作ツアー」を開いた。県内外から約30人が参加し、伐採から製材までの流れを学んだ。

伐採の実演などを見て回った与作ツアー=浜松市天竜区水窪町
伐採の実演などを見て回った与作ツアー=浜松市天竜区水窪町

 ツアーは毎年実施しており、市内のほか都内や愛知、神奈川両県など県外からも天竜材に関心のある人が集まった。
 水窪町内に植えられた樹齢70~80年のスギとヒノキの伐採作業を見学した。チェンソーで手際よく木に溝を入れた後、高さ約20メートルの木がゆっくりと地面に倒れた。「ドシン」と大きな音を立てて木が倒れ、迫力ある光景に参加者は歓声を上げていた。
 製材工場の倉庫では、天然乾燥で仕上げた木材を見て回った。木材は通常、機械を使った人工乾燥で仕上げるが、天然乾燥では人工よりも手間がかかる代わりに、香りが良く腐りにくく仕上がるという。また、同組合が取り組んでいる木材の管理手法「トレーサビリティー(生産履歴証明)」も紹介した。
 (水窪支局・大沢諒)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞