三遠南信道の青崩峠貫通石がお守りに 難工事成功記念、15日から天竜区で配布

 国土交通省浜松河川国道事務所(名久井孝史所長)と飯田国道事務所(大口鉄雄所長)は、浜松市と長野県飯田市の市境付近で建設している三遠南信自動車道青崩峠トンネル(仮称)の貫通石を使って1000個のお守りを製作した。浜松市を通じて希望者に配る。

中野祐介市長(中央)にお守りを寄贈する名久井孝史所長(左)と大口鉄雄所長=10日午後、浜松市役所
中野祐介市長(中央)にお守りを寄贈する名久井孝史所長(左)と大口鉄雄所長=10日午後、浜松市役所

 5月26日に貫通した青崩峠トンネルは、土かぶり610メートルの強い圧力と中央構造線に近い硬軟混合の地質が相まって、国内史上屈指の難工事とされた。トンネル貫通時に現場で採取された石は古くから難関突破や安産の御利益があると信じられていて、両事務所は無事故での貫通を記念してお守りの製作を企画した。
 かつて海底の隆起で形成された青崩峠は緑泥石を含んでいて、石もその名の通り青みがかっている。お守りは2センチ弱の破片を1個ずつ小袋に詰めた。
 10日に両所長が中野祐介市長に寄贈した。名久井所長は「日本一の難所を乗り越えた石。市民の皆さんの難関突破に生かしてもらえたら」と話した。
 11月15日から天竜区の道の駅3カ所で100個ずつ配布する。先着順。市ホームページ「市からのお知らせ」欄から「お守り配布」の応募フォームで申し込んだ人に抽選で300個、母子手帳の交付申請者に先着で400個配布する。

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