卓球Ｔリーグ男子 今季参入の静岡ジェード、ホーム初勝利ならず 東京に１－３
卓球のノジマＴリーグ男子に今季参入した静岡は１０日、静岡市駿河区のグランシップで東京と対戦し、１－３で敗れてホーム初勝利はならなかった。
第１試合のダブルスで森薗政崇・龍崎東寅組が大島祐哉・篠塚大登組に０－２で完敗し、第２試合のシングルスも坂井雄飛（愛知・愛工大名電高）が世界ランク６位のリン・ユンジュと打ち合いながら１－３で競り負けた。第３試合は森薗がストレートで及川瑞基を退けたが、第４試合で三木隼（山口・野田学園高）が０－３で篠塚に敗れた。
静岡は１１日に彩たま、１２日に岡山と同会場で対戦する。
▽男子
東京（２７） ３―１ 静岡（１７）
高校生・坂井 格上に果敢
静岡のホーム初勝利はまたもお預けになった。日本代表クラスの大島、篠塚、及川に、台湾エースのリン・ユンジュをそろえた東京に１－３。それでも、高校生が格上に気迫のプレーを見せた。
主力の横谷、松下が不在の中で勝機を見いだすには、森薗・龍崎組のダブルス勝利が必須。だが、今季７勝１敗のエースペアが完敗し、後手に回った。
その嫌な流れに立ち向かったのがシングルス１番手の坂井だ。全国高校総体３位の１７歳が、国際大会で中国トップを破って優勝したばかりのリンから６連続得点も交えて第２ゲームを奪取。敗れはしたが、「リスクを背負い、思い切って攻めた」と強烈なフォアドライブで互角に打ち合い雰囲気を変えた。
監督兼任の森薗が鬼気迫る表情で及川とのラリー合戦を制し渾身（こんしん）の３－０。全国総体覇者の三木も最後まで篠塚に食らい付き、次戦につなげた。劇場を試合会場に仕立てた初のグランシップ開催。観客席も近く、森薗は「照明などすごくいい雰囲気に調整してもらった」と感謝する。残る２連戦で地元ファンに勝利を届けたい。
（山本一真）
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