浜松ホトニクス 売上高最高 9月期、経常利益も

 浜松ホトニクスが10日発表した2023年9月期連結決算は産業分野の需要が伸び、売上高が前期比6・1%増の2214億4500万円、経常利益は0・9%増の594億1500万円、純利益は3・7%増の428億2500万円と、いずれも過去最高を更新した。

 事業別売上高は、光半導体事業でエックス線CT向けが伸びたほか、欧州合同原子核研究所(CERN)に本格供給を始めたフォトダイオードアレイなどの売り上げが増加し、1・7%増の971億8900万円。電子管事業はバッテリーや電子部品の検査に使われるマイクフォーカスエックス線源などがアジアを中心に増加して6・6%増の862億4200万円だった。画像計測機器事業は半導体故障解析装置が好調で18・9%増の317億800万円と伸長した。
 24年9月期の業績予想は、売上高は2243億円と増収を想定。複数の工場の新棟建設などで過去最大の431億円の設備投資を計画し、各利益は研究開発費や販管費、減価償却費の増加などを織り込み、経常利益495億円、純利益367億円と4年ぶりの減益を見込む。
 (浜松総局・白本俊樹)

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