リニア工事 「対策や役割まとまった」 国交相、報告書案評価

 斉藤鉄夫国土交通相は10日の閣議後会見で、リニア中央新幹線トンネル工事が南アルプスの自然環境に与える影響と対策をまとめた国交省専門家会議の報告書案について「科学的、客観的な視点から、JR東海が取り組むべき対策や国が果たすべき役割をまとめてもらった」と評価した。
 専門家会議は7日、報告書案を大筋で了承して協議を終えたが、川勝平太知事は9日の定例会見で課題は残されたままだと指摘し、取りまとめは「非常に残念」と述べた。ただ、斉藤氏は「地域の理解を得られるよう、報告書を踏まえて課題解決に向けた取り組みを着実に進める。早期整備を促進したい」と強調した。
 (東京支社・山下奈津美)

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