男子は藤枝明誠優勝、準優勝の浜松学院も全国へ バスケ全国高校選手権・静岡県予選

 バスケットボールの全国高校選手権静岡県予選は12日、県武道館で男子決勝リーグ最終戦を行い、藤枝明誠が108―61で浜松学院を破り、3戦全勝で2年連続8度目の優勝を果たした。2勝1敗で準優勝した浜松学院も、東海高校総体優勝県に与えられる2枠目で7年ぶり15度目の全国出場を決めた。

藤枝明誠-浜松学院 第2クオーター、藤枝明誠の斎藤佑(右)がシュートを放つ=県武道館
藤枝明誠-浜松学院 第2クオーター、藤枝明誠の斎藤佑(右)がシュートを放つ=県武道館


 ▽男子決勝リーグ
藤枝明誠 116―63 浜松開誠館 
浜松学院 77―64 飛龍
飛龍 83―47 浜松開誠館 

藤枝明誠 108(28―9 36―18 31―13 13―21)61 浜松学院
 ①藤枝明誠3勝②浜松学院2勝1敗③飛龍1勝2敗④浜松開誠館3敗
 (11、12日実施分)


 堅守速攻に磨き 最前線からプレス  「堅守速攻」の完成形を目指し、藤枝明誠が走り続けた。40分間、最前線からプレスを掛けた。「明誠のスタイルとして、オールコートディフェンスをベースにしていく」と金本監督。すでに全国出場を決め、浜松学院戦も序盤で大勢を決したが止まらなかった。
 209センチのロードプリンスを擁するが、さらに高さがある全国の強豪を倒すには「機動力を生かすしかない」(赤間)と、従来のスタイルをさらに強化した。試合開始から相手のボール保持者に張り付いてターンオーバーを誘発。前半だけで64―27と圧倒した。
 8月の長野合宿は4泊5日と1日伸ばし、連日、山道を8キロ走り込んで脚力を強化。初参戦のトップリーグは開幕直前にロードプリンスをけがで欠いてここまで6戦全敗だが、「長身選手に向かっていく姿勢が出て、外からの飛び込みリバウンドも増えた」(斎藤祐)と成長につなげた。
 大会全6試合を100点ゲームで締めても、主将小沢は「相手にリバウンドを取られる時間帯があった。さらに突き詰められる」と気を引き締める。目標はあくまで、県勢男子がまだ成し遂げていない日本一だ。  浜松学院、粘って我慢 全国2枠目 photo03 藤枝明誠-浜松学院 第3クオーター、3点シュートを放つ浜松学院の大倉(右)=県武道館
 浜松学院は最終戦こそ全国総体8強の藤枝明誠に圧倒されたが、残る2試合に勝って久々に全国のコートにたどり着いた。
 冬の全国出場枠が2校に増えてから、「接戦でどれだけ粘って我慢できるか。とにかく、守備とリバウンドを磨いてきた」と主将大倉。決勝リーグ初戦で浜松開誠館に66―60、第2戦も77―64で飛龍に競り勝った。
 藤枝明誠戦では全国トップレベルの守備プレスを受けた。留学生対策も課題だ。「冷静にボールを運べなければ全国ではバスケにならない」と大倉。残り1カ月半、勝負できるだけの力を付ける。
 (山本一真)

 

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