記者コラム「清流」 クルマの未来は…

 都内で開かれた「ジャパンモビリティショー」は自動車産業が変革期にある中、モビリティという表現で間口を広げて刷新した。完成車や構成部品だけでなく「空飛ぶクルマ」や電動小型モビリティなど、移動のあり方が従来の乗り物に限らない社会の到来を確かに予感させた。
 ショーを通じて「誰もが移動を快適に楽しめる」ことに価値を置いた展示が目立った。2035年を想定したコンセプト車は自動運転で走行し、車内ではジェスチャーや言葉による画面操作が行われる。両手を使わずに体の重心で動く次世代モビリティもあった。
 過去最大の出展数の中、初参加という企業は構想や投入技術を熱っぽく説明してくれた。近い将来、展示体験した技術・サービスが一つでも多く実用化されることに期待したい。
(浜松総局・山本雅子)

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