科学技術高・池谷さん 無線探査競技(19歳以下女子)で日本一 家族、仲間の支えに感謝

 宮城県で10月に行われた全日本ARDF競技大会(日本アマチュア無線連盟主催)で、科学技術高3年の池谷仁美さん(17)=静岡市駿河区=が19歳以下女子の部門で優勝した。

全日本大会の表彰状を手にする池谷さん=静岡市葵区の科学技術高
全日本大会の表彰状を手にする池谷さん=静岡市葵区の科学技術高

 ARDFはアマチュア無線の電波を用い、野山に隠された発信機を探査する競技。中学生から70代まで約100人が競った。池谷さんは3個の発信機を探し出し、1時間23分46秒でゴール。同年齢の男子を含めても2位相当の好記録だった。
 高校2年時に3級アマチュア無線技士の資格を取り、今年4月に競技を開始。7月には高校生の大会で準優勝した。今回はこれまでの経験から、地図を正確に読むことに重点を置いたという。崖を登ったり、川に足を取られたりと想定外の出来事もあったが「ゴール直後に『もう1回できそう』と思えた」と充実感をにじませた。「競技人口が少ないから結果が残せた」としつつ「先生や仲間、家族に支えてもらった。恩返しになったかな」と笑顔を見せた。進学先も決まり、商船機関士の夢に向かう。「ARDFを通じて、自分の周りを探せば楽しめることがあると気づいた。これからもいろいろなことに挑戦したい」と話した。
 (教育文化部・鈴木明芽)

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