光の最新技術紹介 浜松ホトニクス 16日から「フォトンフェア」
浜松ホトニクスの最新技術を集めた5年に1度の総合展示会「フォトンフェア2023」の開幕を前に15日、会場の浜松市中区のアクトシティ浜松で内覧会と記念式典が行われ、同社役員がテープカットを行った。丸野正社長は「光技術の底力や可能性を堪能し、楽しんでほしい」と述べた。
16日から、「くらし」「健康」「脳」など6分野別に約400点の製品展示や講演会を通じて光技術の可能性を展望する。
「量子」のブースでは、量子コンピューターや量子ネットワークに役立つ、超電導技術を利用した光検出器などが並んだ。
「宇宙」では、地中海の水深約3千メートルに設置され、宇宙線を観測する検出ユニットなどを展示。レーザー核融合技術や、PCR検査装置に組み込まれる各検出器の展示のほか、空気中のメタンや二酸化炭素の濃度を観測する実演なども行っている。
16日は基調講演を行い、丸野社長とブリュセル自由大学のヒューゴ・ティエンポン副学長が登壇する。
フォトンフェアは18日まで。入場は事前申込者のみ。期間中に約1万人の来場を見込む。
(浜松総局・白本俊樹)