大平中生が道の駅構想 沼津 地域の魅力発信へ

 沼津市立大平中は15日、総合的な学習の時間の成果を報告する発表会を同校で開き、3年生21人が大平地区に道の駅を設置する案を住民や市議に提案した。

道の駅の設置案を発表する3年生=沼津市立大平中
道の駅の設置案を発表する3年生=沼津市立大平中

 1年次から地区の調べ学習に取り組む生徒が、「人を集めたい」という住民の声を受けて発案した。生徒によると、地元は少子高齢化や農業の後継者不足、発信力不足、水害への不安が課題。一方、幹線道路を貫く「沼津アルプストンネル」や東京行きの高速バス乗り場がある利便性の高さ、歴史的遺産の豊富さなどが強みと分析した。
 生徒はSDGs目標に沿って計画を立案。地元野菜を使った飲食店や販売▽温泉を設置し、憩いの場や登山の拠点として活用▽災害時は防災拠点とする―など、農業と情報発信、災害を軸にした案を発表し、「実現に向けて動きたい」と参加者に意見を求めた。
 発表を聞いた市議や住民は「周辺状況の分析が具体的。ターゲットを深堀りすれば視点が変わる」「沼津アルプスから下山後、温泉に入り、お土産を買って高速バスで帰るコースができれば最高。一緒に頑張りたい」などと高く評価した。
 (東部総局・菊地真生)

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