「光技術で未知未踏を開拓」 浜ホト社長が講演 フォトンフェア開幕

 浜松市中区のアクトシティ浜松で16日開幕した浜松ホトニクスの最新技術を集めた総合展示会「フォトンフェア2023」で、丸野正社長が「光技術による社会貢献と高付加価値化への挑戦」と題して基調講演を行い、「光技術で未知未踏を開拓し、人類に役立つ産業をつくりだしていく」と強調した。

基調講演する丸野正社長=16日午後、浜松市中区のアクトシティ浜松
基調講演する丸野正社長=16日午後、浜松市中区のアクトシティ浜松

 技術開発を通じて科学や医療の発展に貢献してきた自社の歴史を語った。光センサーの光電子増倍管が素粒子ニュートリノの発見に寄与したことや、光検出器がヒッグス粒子の発見を支えた実績を紹介した。
 1980年代から研究する陽電子放射断層撮影装置(PET)の成果も解説し、自社開発のPET用薬剤で、将来的に病気の前兆を可視化できる可能性を指摘。「次世代のPETとして広めたい」と話した。レーザー核融合の技術開発にも触れ、長期的に研究に取り組む方針を強調した。
 ブリュッセル自由大学のヒューゴ・ティエンポン副学長も基調講演した。光技術市場が世界で急成長している状況などを紹介した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞