卓球Tリーグ静岡ジェード加入 静岡学園高・福光凌大「目標とされる選手に」

 卓球Tリーグ男子の静岡に、初の地元選手として静岡学園高主将の福光凌大(2年)が加入した。これまでは静岡の練習パートナーを務めてきたが、同校初のTリーガーとなった。「目標とされる選手になり、日本一を目指す静学にプロから得た刺激を還元したい」と意気込む。

Tリーグ静岡に加入が決まった静岡学園高の福光凌大=同校
Tリーグ静岡に加入が決まった静岡学園高の福光凌大=同校

 愛知県出身の左シェークハンドで、中学時代は東海大会で優勝。もともと受けが強い守備型の卓球だったが、高校ではレベルの高い先輩にもまれる中で「守りだけでは勝てない」とフォア、バックとも威力を高めた。
 夏の全国高校総体シングルスは2回戦敗退。寺島大祐監督が「打球に対してラケット角度を合わせる技術が高い。当てれば(台に)入る」と評するラケットさばきは非凡だが、身体能力は平均的だ。ただ、卓球に取り組む姿勢や人間性はピカイチ。寺島監督は「諦めた試合は見たことがない。普通の選手でも努力すればプロで戦えることを示し、夢を与える存在になってほしい」と期待する。
 静岡には全国総体を制した三木隼(山口・野田学園高)、同3位ですでにリーグで2勝を挙げている同学年の坂井雄飛(愛知・愛工大名電高)も所属している。今月上旬のホーム戦ではプロの戦いを間近で見て「今のままでは全く通用しない。自分のスタイルならどんな打球でも返せる対応力が必要」と痛感した。今は出場チャンスをうかがい、引き締まった表情で腕を磨く。
 (山本一真)

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