観光振興へ支援、連携を 伊豆半島首長会議が知事に要望

 伊豆半島7市6町首長会議(会長・斉藤栄熱海市長)は1日、県庁に川勝平太知事を訪ね、観光振興を中心とした施策の支援を求める要望書を提出した。国が成長産業に位置づけ、伊豆半島の経済を支える観光について、知事は「重要な産業という共通認識を持っている」とし、同会議と定期的に協議する場を創設することに理解を示した。

川勝平太知事(左)と意見交換する伊豆半島7市6町の首長ら=1日午後、県庁
川勝平太知事(左)と意見交換する伊豆半島7市6町の首長ら=1日午後、県庁
川勝平太知事(右から6人目)に要望書を手渡す斉藤栄会長(同5人目)=1日午後、県庁
川勝平太知事(右から6人目)に要望書を手渡す斉藤栄会長(同5人目)=1日午後、県庁
川勝平太知事(左)と意見交換する伊豆半島7市6町の首長ら=1日午後、県庁
川勝平太知事(右から6人目)に要望書を手渡す斉藤栄会長(同5人目)=1日午後、県庁

 要望は、交流産業クラスターの創出と再生▽ネットワーク型交通・高次都市機能の構築▽安全・安心な生活の実現▽官民協働による施策の推進―を重点戦略の柱に据え、インバウンド(訪日客)誘客支援や行政機能の連携などを求めた。
 伊豆半島の首長はこれまで、伊豆半島地域サミットで知事と意見交換してきたが、各市町の要望や意見はばらばらで施策への実効性は乏しかった。斉藤会長は「市町の総意をまとめた上で、知事と協議する場をつくりたい」と提案。川勝知事は「どういう形でやるのがいいか考えさせてほしい」と前向きに応じた。
 他の首長からは、伊豆半島を周遊する仕掛けづくりや、県管理の施設が県東部・伊豆地区に少ない状況の改善を求める意見があった。川勝知事は、世界ジオパークの網羅的な発信拠点整備などを求める声を受け、東アジア文化都市のレガシー(遺産)拠点を起きたいとした三島市内の国有地を活用する案を例示し、「何も決まっていないので、皆さんで使えばいい。協議を常時できるような意思決定者がいれば東部、伊豆の20市町の役に立つ。公共で使われるのが一番いい」と地元からの提案を促した。
 (政治部・豊竹喬)

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