浜松北部、プラン崩れ2位 中盤から後退、4連覇を逃す【市町対抗駅伝】

 4連覇を狙った浜松市北部のもくろみは、中盤以降に崩れた。5区まで何とか首位を守っていたが、6区で御殿場市に快走を許して逆転されると、再びトップに返り咲くことができなかった。

快走する浜松市北部1区の沢田(中央左)=静岡市葵区
快走する浜松市北部1区の沢田(中央左)=静岡市葵区

 杉原監督の描いたプラン通り5区まで進んだが、鬼門は6区だった。6区藤田(本田技研工業)は区間3位と好走したが、御殿場市はそれを上回る区間新で逆転、さらに30秒もの差をつけられた。
 さらに10区で御殿場市の大学生ランナーに大差をつけられ、一時3位まで後退した。指揮官は「いいところも落ち込むところもあるのが駅伝」と選手を責めなかったが、課題となる区間は明らかになった。
 県内高校女子で歴代トップクラスの1区沢田(浜松市立高)は2位を18秒突き放す会心の走りで念願の区間賞を獲得し、後続へ大きな貯金をつくった。それでもチームは4連覇を逃し「もうちょっと差をつけることができたらと思うと悔しい」とマスク越しの表情は曇ったままだった。
 来年はエースの沢田が米国の大学進学に伴い、チームを去る。杉原監督は沢田の後任に加えて、課題区間のめどは立っていると明かし「しっかり補強できれば優勝できるはず」と1年後に向けて再出発を誓った。
 (名倉正和)

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