荷台いっぱい 旬の野菜 「全国軽トラ市」浜松初開催 例年の倍 137店に行列

 新鮮野菜や特産品を販売する「第8回全国軽トラ市inはままつ」(同実行委主催)が3日、浜松市中区の中心市街地で開かれた。地元軽トラ市の10回目、浜松商工会議所の創立130周年の節目を記念して誘致し、市内で初開催した。軽トラックやキッチンカー、テントブースを含め県内外から例年の倍となる137店が出店し、開催会場も拡大。前年の3倍近い約6万人(主催者調べ)が訪れるなど、大勢の来場者でにぎわった。

軽トラック周辺に新鮮野菜などが並び、買い物を楽しむ来場者でにぎわった「全国軽トラ市」=浜松市中区の鍛冶町通り
軽トラック周辺に新鮮野菜などが並び、買い物を楽しむ来場者でにぎわった「全国軽トラ市」=浜松市中区の鍛冶町通り


 鍛冶町通りやモール街は約70店が軒を連ねた。軽トラックの荷台などを活用して白菜や大根、里芋といった野菜や次郎柿などの果物、手作り加工品、銘菓などを特価で販売し、来場者が出店者と交流を深めた。県外からの参加では、岩手県雫石町のリンゴが10分程度で完売し、愛知県新城市の五平餅も行列ができた。松菱跡地はキッチンカーによる飲食販売が盛況だった。
 新たに会場に加わった新川モールでは、アウトドアをテーマに日本自動車工業会のメーカーがキャンプ仕様の軽自動車を展示。周辺ではアクセサリーなどの雑貨市「まるたま市」や老舗店による「肴町バザール」も同時開催し、来場者が一帯を回遊しながら買い物を楽しんだ。
 開始式で浜松商議所の斉藤薫会頭は「今年の大河ドラマに加え、来年は『浜名湖花博2024』が開かれる。全国軽トラ市を契機に大いに盛り上げたい」と述べた。軽トラックを製造するスズキの鈴木俊宏社長は「軽トラ市は人と人の温かいコミュニケーションがある。軽トラックを通じて地域活性化をバックアップしていく」と力を込めた。
 (浜松総局・山本雅子)

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