静岡市、経済対策70億円追加 補正予算案提出へ

 静岡市は6日までに、国の経済対策の補正予算成立を受け、市民生活と事業者支援を柱にした経済対策として約70億円を追加する2023年度一般会計補正予算案を13日の市議会11月定例会最終本会議に提出する方針を固めた。市民が使うことができるプレミアム商品券を52万口発行するほか、人手不足が深刻化する「2024年問題」に直面する貨物運送事業者対象の助成制度を導入する。関係者への取材で分かった。
 プレミアム商品券はスマートフォン決済対応のデジタル版で、1口6250円分を5千円で販売する。市民1人当たり4口(2万円分)まで購入可能とし、24年5~10月に市内の店舗で利用できるようにする。
 貨物運送事業者対象の助成制度は、燃料費の負担軽減につながる資機材導入や多様な人材の確保に向けた取り組みに対し、100万円を上限に事業費の3分の2を補助する。
 プレミアム商品券発行に8億3500万円、貨物運送事業者支援に1億8千万円を充てるほか、住民税非課税世帯対象の1世帯当たり7万円支給に55億1600万円を追加する。支給対象は約7万7千世帯で、23年度内の支給を目指す。
 このほか、児童福祉施設や社会福祉施設、中小企業対象の物価高騰対策について23年度上半期分の実施に続き下半期分も実施する。
 (政治部・尾原崇也)

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