「想定超える降水量原因」 6月豪雨の排水機場停止 設計 問題なし 沼津市議会

 沼津市議会は8日、建設水道、民生病院の両委員会を開き、地域下水処理施設条例の改正案などを審査した。市は6月の台風2号による大雨で停止し、周辺で浸水被害が起きた白滝排水機場(大岡)の検証結果を建設水道委員会で報告した。大学教授ら専門家から意見を聞き、停止は「想定を超える降水量が原因」とし、排水機場の建設当時の設計や当日の運転状況に問題はなかったと結論づけた。

 市は、発生した6月2日夕方は20分間で35ミリと短時間で集中的に雨が降った上、その後も1時間30ミリ以上の断続的な大雨があり、想定やポンプの排水能力を超える水が流れ込んだとした。結果、周辺で水があふれて電気設備が水没し、停止につながったとした。
 市は復旧工事に合わせ、操作盤や発電機のかさ上げなどの浸水対策を施す他、施設を更新する際にポンプの能力を見直すことも明らかにした。
 同じく一時停止した三枚橋排水機場(大手町)はポンプ室内の浸水による操作系統の不備、二ツ谷排水機場(大岡)は異物の影響で水位計が作動せず、ポンプの起動に支障が生じたと原因を推定した。それぞれポンプ室の防水と機器のかさ上げ、水位計の改修工事を実施する。
 (東部総局・菊地真生)

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