サバ節工場をコミュニティースペースに 沼津の循環ワークス、環境省が評価 地球に優しい生活を発信

 環境に負荷をかけない生活スタイルを発信する沼津市の「循環ワークス」が11月、環境と社会によい活動を応援する環境省のプロジェクト「第11回グッドライフアワード」でサステナブルデザイン賞を受賞した。工場長の山本広気さん(42)は「環境への関心が高い人だけでなく、地元の多くの人に活動を伝える契機にしたい」と喜んだ。

サステナブルデザイン賞を受賞した山本さん=沼津市我入道の循環ワークス
サステナブルデザイン賞を受賞した山本さん=沼津市我入道の循環ワークス


 「ヒト、モノ、コトの循環」を目指す循環ワークスは2020年から、同市我入道のサバ節工場を改装したコミュニティースペースを運営している。自家発電で全ての電力をまかない、廃油を使った車で古物を回収。古道具やオーガニック商品を販売する。環境問題に関する上映会やワークショップを360回以上開く試みなどが評価された。
 クリーンセンターと企画したごみのイベントや、JR沼津駅前まちづくりの社会実験の企画協力など、行政との連携にも力を入れている。
 循環ワークスは、トイレの改修や屋上緑化を含めた改装に向け、今月中旬からクラウドファンディングを募る。山本さんは「環境負荷を下げることを最優先に活動している。活動のスピードアップにつなげたい」と協力を呼びかけている。
 (東部総局・菊地真生)

沼津で16~17日 オーガニックフェス
 循環ワークスの山本広気工場長が実行委員長を務める「静岡オーガニックフェスティバル」(実行委主催)が16~17日、4年ぶりに沼津市の愛鷹運動公園自由広場で開かれる。
 県内でオーガニックに関わる農家や店舗などが140ブースを出展する。食器やマイバッグの持参が必要。午前9時~午後3時。雨天決行。入場無料。

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