記者コラム「清流」 軽トラ市の醍醐味 

 「全国軽トラ市」が開かれた3日の浜松中心市街地は、出店規模やエリアの拡大が後押しし、約6万人といわれる来場者の回遊が生まれていた。出店者との交流も魅力で、滞在時間も長くなったのではないか。
 全国100カ所以上に広がるとされる軽トラ市の中でも、浜松は地元産の豊富な農水産物に加え、軽トラックを製造する車メーカー本社が立地する他にない特徴がある。年1回の開催だが、既に全国軽トラ市を経験し定着する磐田、掛川両市などとの連携で、広域エリアの観光資源として発信や集客に生かせそうだ。
 前日のシンポジウムで披露された歴史、スポーツイベントとの融合やデジタル化推進など、地域ごとの資源やニーズに沿った取り組みも興味深い。軽トラ市を起点にした今後の地域活性化の可能性に注目したい。
(浜松総局・山本雅子)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞