「川合花の舞」どう存続 浜松湖北高佐久間分校で講座

 浜松湖北高佐久間分校の2年生8人は12日、同町川合地区で伝わる静岡県指定無形民俗文化財「川合花の舞」を同校で学んだ。浜松山里いきいき応援隊の大石紘明さん(22)が講師を務め、川合花の舞の歴史や舞の特徴などを紹介した。

川合花の舞の歴史や特徴を説明する大石さん=浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校
川合花の舞の歴史や特徴を説明する大石さん=浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校

 川合花の舞は1年間の無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する行事で、湯の入った釜を囲むように舞い踊るのが特徴。鎌倉時代から続くとされていて、今年は4年ぶりに演目の一部を短縮する形で再開した。
 高齢化と人口減少による担い手の確保が課題で、現在は川合地区以外の人も参加できる。おはやしで今年初めて参加した大石さんは「演奏は早く、途中で息が苦しくなった」と演奏の難しさを振り返った。
 グループワークで、生徒は花の舞をどう存続させていくかをテーマに意見を出し合った。「自分が花の舞に参加する」「SNSで情報発信する」といった意見が上がった。
 川合花の舞を学ぶ講座は、「地域学」の一環で開かれた。来年1月も実施する。
 (水窪支局・大沢諒)

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