五輪内定の橋本 地元・浜松で柔道教室「子どもたちに力もらった」

 来夏のパリ五輪の柔道男子73キロ級代表に決まった橋本壮市(32)=パーク24、浜松市中区出身=が16日、市武道館で柔道教室を行った。代表内定後、イベントなどで同市を訪れるのは初めて。念願の五輪切符を手にしての“凱旋(がいせん)”で、恩師や後輩たちに「最も自分らしい姿で戦ってくる。金メダルを取り、来年のこの場で報告したい」と力強く宣言した。
集まった児童らに技の指導をする橋本壮市選手(中央右)=16日午後、浜松市中区の市武道館(写真部・坂本豊) 教室は県西部の小中学生約200人が参加。橋本は体落としを中心に、組手の違いに応じた足さばきや、投げる時のこつを、実演を交えて解説した。最後は出身道場の育誠館(同市西区)の選手からエールを受け「子どもたちから力をもらった。五輪へ身が引き締まる」と決意を新たにした。
 育誠館の杉山泰資選手(13)=浜松湖東中1年=は「壮市先輩から多くのことを学んだ。本番は金メダルが取れるように、浜松からリアルタイムで応援する」と目を輝かせた。
集まった児童らに技の指導をする橋本壮市選手(右)=16日午後、浜松市中区の市武道館(写真部・坂本豊) 橋本は今季、5月の世界選手権で銅メダルを獲得。続くマスターズ大会での優勝が決定打になり、初の五輪代表に内定した。32歳での出場は日本男子史上最年長となる。その後の中国・杭州アジア大会とグランドスラム東京大会はあと一歩で優勝を逃したが、来夏の大一番へ「見つかった課題と向き合い、五輪にピークを合わせる」と自信をにじませた。
(運動部・山本一真)

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