病気と闘う子どもに笑顔と勇気を ディズニー、静岡県立こども病院に“魔法”の壁紙

 ウォルト・ディズニー・ジャパン(東京都)は静岡市葵区の県立こども病院に壁紙を設け、18日、お披露目のセレモニーを開いた。壁紙には特殊な加工が施され、スマートフォンなどでキャラクターを撮影すると、特製の動画を閲覧できる。治療に臨む子どもと家族を楽しい仕掛けで応援しようと、全国3カ所目、東海地方では初めて展開した。

完成した壁紙に早速スマートフォンをかざす子どもたち=静岡市葵区の県立こども病院
完成した壁紙に早速スマートフォンをかざす子どもたち=静岡市葵区の県立こども病院
アプリを入れた端末をかざすと特定のキャラクターが反応し、動画を見ることができる
アプリを入れた端末をかざすと特定のキャラクターが反応し、動画を見ることができる
壁紙の完成を祝い、患者家族とテープカットを行う関係者=静岡市葵区の県立こども病院
壁紙の完成を祝い、患者家族とテープカットを行う関係者=静岡市葵区の県立こども病院
壁紙の完成を祝い、患者家族とテープカットを行う関係者=静岡市葵区の県立こども病院
壁紙の完成を祝い、患者家族とテープカットを行う関係者=静岡市葵区の県立こども病院
完成した壁紙に早速スマートフォンをかざす子どもたち=静岡市葵区の県立こども病院
アプリを入れた端末をかざすと特定のキャラクターが反応し、動画を見ることができる
壁紙の完成を祝い、患者家族とテープカットを行う関係者=静岡市葵区の県立こども病院
壁紙の完成を祝い、患者家族とテープカットを行う関係者=静岡市葵区の県立こども病院

 待合ゾーンの壁紙は幅が20メートル以上あり、「面積は国内で最大級」(坂本喜三郎院長)という。ミッキーやミニーなど人気キャラクターが一面にあしらわれ、端末の画面越しに見ると、特定のキャラクターを白い星が取り囲み、それぞれのテーマ音楽とともに動画の世界にいざなわれる。治療に対する不安や怖さを和らげるきっかけとしても期待されている。約200人が入院する病棟エリアにはエレベーターの壁面や処置室など、あちこちに設置されている。
 オープニングセレモニーでは坂本院長が「子どもが病気と闘う上で療養環境は欠かせない。〝魔法〟を届けてもらった」と感謝。患者を代表して藤枝市の川村結衣さん(14)と富士宮市の西大路和花さん(11)、設置を支援したNPO法人「難病のこども支援全国ネットワーク」(本部・東京都)やディズニー関係者がテープカットを行った。「アリエル(映画『リトル・マーメイド』の主人公)が好き」という西大路さんは「ここで会えると思うと治療を頑張れる」と話した。
 感染対策などの面から、患者が一家でディズニーランドへ行くことは簡単ではなく、保護者からは「子どものわくわくした様子に救われる」と感想が寄せられた。

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  • SBSテレビニュース「ディズニーが子ども病院に“壁紙の贈り物”キャラクターが動き出す『治療をがんばれそう』東海地方では初めて 静岡市」

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