「下張り文書」で歴史発見!? 浜松市天竜区・佐久間図書館、28日まで特別展

 浜松市天竜区佐久間町の佐久間図書館で28日まで、ふすまやびょうぶの下張りに使われていた古文書を指す「下張り文書」の特別展が開かれている。下張り文書から地域の歴史に関する新たな情報が見つかる期待があり、同図書館の担当者は「身近に大切な史料が残っている可能性があることを知ってほしい」と話す。

下張り文書の実物や保管作業を紹介する特別展=浜松市天竜区佐久間町の佐久間図書館
下張り文書の実物や保管作業を紹介する特別展=浜松市天竜区佐久間町の佐久間図書館

 江戸時代から明治時代に使用されていたとみられる帳簿など、実物の下張り文書を公開した。また、下張り文書を取り出す作業をパネルで展示している。
 古文書は、江戸から明治にかけて使われていた紙で、書簡や借用証書など生活の記録を残している。同図書館と佐久間協働センターがこのほど開いた下張り文書の講座で、市博物館の橋本充悠学芸員は「下張り文書をきっかけに古文書を保管する意識が広がってほしい」と伝えた。
 下張り文書にスポットを当てた取り組みはまだ始まったばかり。同図書館の担当者は「佐久間をより深く理解するためのきっかけにつなげたい」と話した。
 (水窪支局・大沢諒)

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