橋名板盗難、静岡県西部を中心に7カ所23枚 県管理の橋梁点検

 静岡県西部を中心に橋名板の盗難が相次いでいる問題を受け、静岡県は19日、県が管理する橋梁(きょうりょう)のうち橋名板をボルトで取り付けている橋約370カ所を点検した結果、7カ所で計23枚(140万円相当)の盗難被害を確認したと発表した。県は同日までに静岡県警に被害届を提出した。

橋名板が盗まれた現場=磐田市内(県提供)
橋名板が盗まれた現場=磐田市内(県提供)

 調査は9月中旬から11月中旬にかけて県全域で実施した。被害があったのは磐田市の3カ所で計9枚、湖西市の2カ所で計6枚、掛川市の1カ所で4枚、藤枝市の1カ所で4枚。橋名板はいずれも真ちゅう製だった。
 県道路整備課によると、2016年にも県西部を中心に39カ所で計106枚が盗まれる被害があり、県は橋名板をボルトで取り付けていた約370カ所のボルトを溶接で固定した。今回の調査で被害が判明した7カ所のうち6カ所は対策済みだったが、破断したボルトが落ちていた現場があった。
 県はパトロールを継続するとともに、防護柵の取り換え工事などの際にボルトで取り付けている橋名板をコンクリート部材に埋め込むなどして対策を強化する。担当者は「不審者を見かけたら、道路管理者や警察に情報提供してほしい」と呼びかけている。

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