男子浜松日体、高速化に「強さ」で勝負/女子浜松市立、静岡県勢最高記録挑む 全国高校駅伝24日号砲

 全国高校駅伝は24日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。男子は都道府県代表の47校、第35回記念大会の女子は地区代表の11校も加えた58校が参加する。静岡県勢は7区間42.195キロの男子に浜松日体、5区間21.0975キロの女子に浜松市立が、いずれも2年ぶりに出場する。
男子 浜松日体 高速化に「強さ」で勝負 2年ぶりの出場で20位以内を目指す男子の浜松日体
 男子の浜松日体が2年ぶりの都大路で前回36位の雪辱を期す。「高速化に対応するため、スピード、距離とも練習強度を高めてきた」と主将小川。下級生が多いチームは20位以内が目標。来年以降の入賞を狙い、まずは足掛かりをつくる。
 5000メートル13分台の日本人エースが集う最長10キロの1区、留学生が多い上り基調の3区(8・1075キロ)の主要区間を山本、古井の2年生が担う。特に山本は1年で5000メートルの自己記録を約40秒縮めエース格に成長。「周囲のスピードを恐れないのが強み」と、どちらの区間でも食らい付く決意だ。
 上位7人の5000メートル平均14分43秒51は全体31番目だが、伝統的にロードに強い。4区(8・0875キロ)想定の小川は「自分の区間でしっかり20位以内に上がる。チームが目指す『速さよりも強さ』を全国で体現したい」と意気込む。

女子浜松市立 県勢最高記録更新挑む
エース沢田を軸に上位を目指す女子の浜松市立 
 女子の浜松市立は1992年に5位入賞した浜松日体が持つ静岡県勢最高記録(1時間9分15秒)の更新に挑む。過去10大会の8位の平均タイムは1時間9分11秒。目標に近づけば、県勢2度目の入賞ラインも見えてくる。
 県大会は起伏の激しいエコパコースで初の1時間11分台(1時間11分46秒)を記録し、東海大会は同じコースでさらに39秒縮めた。
 世代屈指のエース沢田は満を持しての1区(6キロ)参戦となる。けがが癒え上り調子。最近は中盤でギアを切り替えるレース運びを試し、残り1キロの上りからのスパート勝負にも手応えがある。「ベストの走りをしたい」と県勢2人目、1区では初の区間賞を狙って流れをつくる。
 2区以降も3000メートル9分44秒でチーム2番目の匂坂、スピードのある鈴木と大谷、長距離適性のある鳥居と下級生が伸び盛りだ。


 (運動部・山本一真)

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