記者コラム「清流」 実のある首長会議を

 伊豆半島の13市町の首長と川勝平太知事が地域課題について意見を交わす「伊豆半島地域サミット」を何度か取材したことがある。年に1回、1時間ほどの会合で、各首長は“おらがまち”の課題を訴え、さまざまな支援を求めていた。
 ただ、自治体数が多いため一人一人の発言時間は限られていた。あまつさえ内容はバラバラ。知事の回答も表面的で、正直なところあまり成果が期待できる会合とは思えなかった。
 先日、13市町の首長らが知事を訪ね、観光施策を中心に議論する場を定期的に設けたいと要望した。伊豆半島の総意をまとめた上で知事と実のある議論をしたいと望む首長らに、知事はひとまず前向きに応じた。
 これまで首長会議に「社交の場」という印象を持っていた筆者の認識を覆す議論と成果に期待したい。
(政治部・豊竹喬)

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