全国高校バスケ 藤枝明誠2年連続8強 27日、開志国際(新潟)と雪辱戦
エース赤間賢人が第1クオーター(Q)だけで10得点。連続20得点を含め25-9と先行し、第2Qも強度の高い守備で10失点に抑え42-19とリードを広げた。後半も斎藤佑真のドライブ、大塚絢心と小沢朋樹の3点シュートなどで圧倒した。
27日の準々決勝は、昨年の準決勝で敗れた開志国際(新潟)と対戦する。
総体を初制覇した日本航空(山梨)は新田(愛媛)を92-77で下して準々決勝に進出。福岡大大濠、福岡第一や東山(京都)なども勝ち上がった。
女子準々決勝では、岐阜女が全国高校総体準優勝の桜花学園(愛知)に61-60で逆転勝ちした。前回大会と総体覇者の京都精華学園、東海大福岡、前回2位の札幌山の手(北海道)も4強入りした。
27日の準決勝は2年連続で同じ顔合わせとなり、京都精華学園と東海大福岡、札幌山の手と岐阜女がぶつかる。
▽男子3回戦
藤枝明誠 111(25―9 17―10 34―19 35―32)70 八王子学園八王子(東京)
日本航空(山梨) 92―77 新田(愛媛)
土浦日大(茨城) 85―55 尽誠学園(香川)
美濃加茂(岐阜) 99―72 育英(兵庫)
福岡大大濠 91―62 京都精華学園
開志国際(新潟) 101―71 羽黒(山形)
福岡第一 108―81 東海大諏訪(長野)
東山(京都) 117―73 帝京安積(福島)
▽女子準々決勝
京都精華学園 84(32―20 26―13 16―17 10―7)57 聖和学園(宮城)
東海大福岡 65(14―11 13―19 21―21 17―12)63 大阪薫英女学院
札幌山の手(北海道) 95(22―16 22―11 33―11 18―16)54 千葉経大付
岐阜女 61(12―17 7―14 11―14 31―15)60 桜花学園(愛知)
攻守盤石 難敵寄せ付けず 司令塔 斎藤佑が速攻演出
打倒王者への関門と見ていた難敵を寄せ付けなかった。藤枝明誠は2度の4強経験がある八王子学園八王子(東京)を100点ゲームで仕留めた。序盤から速い展開に持ち込み、2戦で50本中12本と精度を欠いた3点シュートも成功率40%超で15本。昨年覇者の開志国際(新潟)戦へ、攻守とも不安要素はない。
第1クオーター(Q)から走った。PG斎藤佑が「スロースタートにならないよう徹底していた」と一気に攻撃のリズムを上げた。2-4からの7分半で連続20得点を演出。U-18(18歳以下)トップリーグで成長し、金本監督も「ゲームメークは任せている」と信頼する司令塔が最高の流れを生み出した。
3試合を通じ守備強度も全く落ちない。この日は相手エースに付いた赤間にファウルが重なったが、大塚がマークを代わって封じ込めた。大塚は攻めても3点シュート5本を含む19得点。出場時間を共有する主将小沢も4本を決め、大一番へ調整は万全だ。
昨年は準決勝で開志国際に2点差の惜敗。この時、決定的なダンクを外したロードプリンスは、トップリーグでの再戦を負傷欠場している。「(昨年は)間違いがあった。もう負けるわけにはいかない」。宿敵に雪辱し、日本一への道を開く。
(運動部・山本一真)