「7区」にさようなら 行政区再編の浜松市西区役所で最後の仕事納め 16年の歩みに思い

 来年1月1日に行政区再編で3区制となる浜松市は28日、現行7区制での最後の仕事納めをした。新たに「中央区」の行政センターの一つになる西区役所では、幹部職員ら35人が式に臨み、2007年の政令市移行から16年8カ月間続いた区の歴史をしのんだ。

西区の歩みを振り返り、行政センター移行への準備を呼びかける仲井区長(左)=28日午後、浜松市西区役所
西区の歩みを振り返り、行政センター移行への準備を呼びかける仲井区長(左)=28日午後、浜松市西区役所

 仲井英之区長は6月の豪雨災害時に職員一丸で被災者に対応したことを挙げ、「区役所は最前線だった。新体制でも市民に寄り添ったサービスを」と呼びかけた。海と浜名湖の観光資源に恵まれた区域の特徴を振り返り、「魅力多彩で個性が輝く西区のアイデンティティーを新たな中央区に継承したい」と強調した。
 区再編で西、中、東、南区と北区三方原地区が中央区に、浜北区と北区の大部分が浜名区に集約される。区役所は中区役所が中央区役所に、浜北区役所が浜名区役所として存続する。天竜区は現在の区域の変更はない。
 その他の区役所は行政センターと改称するが、市は「住民サービスに変更はない」としている。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞