浜松市、新3区制スタート 「中央、浜名、天竜」 持続可能な市政に 

 浜松市の行政区再編が1日施行され、「中央」「浜名」「天竜」の新3区制が始まった。2007年4月の政令指定都市移行から16年9カ月続いた7区制が終わり、組織のスリム化などで年間約6億5千万円の節減効果を生み出す。
 中野祐介市長は施行に当たり、「より足腰が強く機動的な対応ができる行政体制を構築し、持続可能な市政運営を実現する。地域の皆さまと力を合わせ、元気なまちにするため取り組む」との談話を発表した。
 23年10月1日時点の市人口は78万9822人。区別内訳は中央区(旧中、東、西、南区と北区三方原地区)60万8145人、浜名区(旧浜北区と北区の大部分)15万5996人、天竜区(区域変更なし)2万5681人。77%が中央区に集中し、最小の天竜区は3%と偏りがある。
 市は中山間地域の課題に取り組む区政担当副市長を天竜区役所に置くなど、均衡ある発展に配慮する。旧東、西、南、北の各区役所は行政センターと改称し、機能や住民サービスは維持する。区の内部事務の圧縮で生まれる余剰人員を、市内50地区ごとの住民自治を支援する「コミュニティ担当職員」などとして順次振り分け、地域独自の活動を後押しする。
 (浜松総局・宮坂武司)

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