都道府県対抗女子駅伝14日号砲 静岡県、若手中心 復活の一歩に まずは昨年超え

 全国都道府県対抗女子駅伝は14日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点とする9区間42・195キロで行われる。静岡県は2019年の8位を最後に3大会連続(21年は中止)10位台。一般(実業団・大学生)が若返った今回は昨年の19位を上回り、復活への足掛かりをつくりたい。

昨年の19位を上回る順位を目指す本静岡県女子代表メンバー
昨年の19位を上回る順位を目指す本静岡県女子代表メンバー


 1区は2年続けて牛(日本郵政グループ、浜松開誠館高出)に託すことになりそうだ。今季は大卒1年目で名門の主力になり、全日本実業団女子駅伝で2区2位。昨年33位の雪辱が期待される。
 大学生は5000メートル15分台の依田(大阪学院大、東海大翔洋高出)、兼子(城西大、浜松市立高出)、斎藤(日体大、伊豆中央高出)のスピードランナーをそろえた。最長10キロのアンカー起用が想定される依田は中2以来の選出。「今季は全ての距離で自己記録を更新できた。憧れの大会で、一つでも順位を上げる」と意気込む。
 高校エースの沢田(浜松市立高)は4区以降で流れを変える切り札としての起用か。米ルイジアナ州立大に進めば当面、駅伝から離れる可能性が高く、「静岡チームに恩返ししたい。区間上位、区間賞を狙っていく」と決意をにじませる。
 鍵を握るのが3、8区の中学生。最短の3キロ区間だが東日本女子駅伝8区区間賞の遠藤(日大三島中)、全国中学校体育大会800メートル6位の河合(浜松天竜中)を軸に他チームに対しアドバンテージがある。遠藤は「最初から突っ込んで、ラストも粘れるのが強み。初の県代表を楽しみたい」と話す。
 (山本一真)
 ◇…全国都道府県対抗女子駅伝代表…◇
▽監  督 藤森  淳(浜松北浜中)
▽コーチ 八木本雅之(常葉大菊川高)
飛瀬 貴子(スズキ)
沢柳 良太(浜松細江中)
▽トレーナー 中山 あや(ケッズトレーナー)
▽主  務  辻  直大(常葉大橘高)
▽総  務  北條  尚(浜松日体高)
▽選  手 ※河辺 友依(しまむら)
      ※牛  佳慧(日本郵政グループ)
       依田 来巳(大阪学院大)
       兼子 心晴(城西大)
       田島 愛理(順大)
       斎藤 みう(日体大)
       沢田 結弥(浜松市立高)
       鈴木結莉乃(浜松工高)
       匂坂 有希(浜松市立高)
       大谷 芽以(浜松市立高)
       渡辺 華那(常葉大菊川高)
       遠藤 蒼依(日大三島中)
       河合 柚奈(浜松天竜中)
       鈴木  雫(島田二中)
       太田 美香(浜松細江中)
 ※はふるさと選手
 …………………………………………… 
 ◇…静岡県女子の過去10大会の成績…◇
      順位  記 録   優勝
2013年 ※5位※2時間16分36秒 神奈川
  14年  7位 2時間17分36秒 京 都
  15年  9位 2時間19分13秒 大 阪
  16年 10位 2時間17分58秒 愛 知
  17年  6位 2時間18分34秒 京 都
  18年 10位 2時間17分59秒 兵 庫
  19年  8位 2時間18分38秒 愛 知
  20年 16位 2時間20分37秒 京 都
  21年    ――――中 止――――
  22年 14位 2時間19分23秒 京 都
  23年 19位 2時間21分28秒 大 阪
 ※は過去最高順位、記録


田中、広中ら登録  第42回全国都道府県対抗女子駅伝(14日・たけびしスタジアム京都発着)のエントリー選手が9日発表され、1500メートルや5000メートルの日本記録を持つ田中希実(ニューバランス)が兵庫、1万メートルで昨年の世界選手権7位の広中璃梨佳(日本郵政グループ)が長崎の一員に名を連ねた。
 女子マラソンのパリ五輪代表、鈴木優花(第一生命グループ)は秋田、前回大会3区で17人抜きと快走したドルーリー朱瑛里(岡山・津山高)は岡山でメンバー入り。
エントリー変更 被災選手無制限  14日に京都市で行われる第42回全国都道府県対抗女子駅伝の大会事務局は9日、能登半島地震を受け、被災を理由としたエントリー変更に人数制限を設けないと発表した。石川県以外や帰省先などで被害を受けた選手も含む。通常は事故、病気などの理由がある場合に限り2人まで。
 大会はたけびしスタジアム京都発着、42・195キロのコースで9人がたすきをつなぐ。石川県は中高生7人を含む13選手をエントリーした。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞