静岡県西部 中小DI改善 10~12月期、二輪など回復

 しんきん経済研究所(浜松市中央区)がこのほど発表した県西部中小企業の2023年10~12月期の全産業の業況判断指数(DI)はマイナス3・3で、前回調査(同7~9月)と比べて3・5ポイント改善した。半導体不足の解消や、人流増加による需要増などを追い風に3四半期連続で改善した。

静岡県西部中小企業の業況DI
静岡県西部中小企業の業況DI

 23年12月1~8日に調査し、629社が回答した(回答率95・5%)。
 製造業の業況DIはマイナス6・6で、1・6ポイント改善した。二輪が、海外向け大型バイク販売の好調や受注増で大幅に改善した。自動車は横ばい。楽器は中国市場の低迷などの影響で悪化した。
 非製造業は卸売りが13・1ポイント改善の1・3。取引の増加に伴う販売増で、5年ぶりにプラス水準になった。一方、小売りは仕入れ価格の上昇などを背景に3・8ポイント悪化のマイナス28・8だった。
 不動産業は2・3ポイント改善の4・5。事業用の物件の取引が活発になり、浜松市中心部への投資意欲もみられるという。飲食・宿泊・レジャー等は客足の回復で4・2ポイント改善の0・0だった。
 24年1~3月期の業況DIは人手不足などが懸念材料となり、4・1ポイント悪化のマイナス7・4を見込む。
 (浜松総局・白本俊樹)

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