全国都道府県女子駅伝、静岡17位 4区で一時首位に

 第42回全国都道府県対抗女子駅伝は14日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点とする9区間42・195キロで行われ、宮城が2時間16分30秒で29年ぶり2度目の優勝を果たした。

8区の河合(左)からたすきを受け取る9区の依田=京都市の烏丸紫明第8中継所(写真部・二神亨)
8区の河合(左)からたすきを受け取る9区の依田=京都市の烏丸紫明第8中継所(写真部・二神亨)
5区の大谷(右)からたすきを受け走り出す6区の沢田=京都市の国際会館前第5中継所(写真部・二神亨)
5区の大谷(右)からたすきを受け走り出す6区の沢田=京都市の国際会館前第5中継所(写真部・二神亨)
たすきを受け走り出す6区の沢田=京都市の国際会館前第5中継所(写真部・二神亨)
たすきを受け走り出す6区の沢田=京都市の国際会館前第5中継所(写真部・二神亨)
3区の兵庫・藤田(左)にたすきをつなぐ2区の兵庫・田中。19人抜きで首位に立った=京都市の烏丸鞍馬口第2中継所(写真部・二神亨)
3区の兵庫・藤田(左)にたすきをつなぐ2区の兵庫・田中。19人抜きで首位に立った=京都市の烏丸鞍馬口第2中継所(写真部・二神亨)
1位でゴールする宮城のアンカー小海。29年ぶり2度目の優勝を果たした=たけびしスタジアム京都
1位でゴールする宮城のアンカー小海。29年ぶり2度目の優勝を果たした=たけびしスタジアム京都
3区にたすきをつなぐ2区の岡山・ドルーリー=京都市の烏丸鞍馬口第2中継所(写真部・二神亨)
3区にたすきをつなぐ2区の岡山・ドルーリー=京都市の烏丸鞍馬口第2中継所(写真部・二神亨)
8区の河合(左)からたすきを受け取る9区の依田=京都市の烏丸紫明第8中継所(写真部・二神亨)
5区の大谷(右)からたすきを受け走り出す6区の沢田=京都市の国際会館前第5中継所(写真部・二神亨)
たすきを受け走り出す6区の沢田=京都市の国際会館前第5中継所(写真部・二神亨)
3区の兵庫・藤田(左)にたすきをつなぐ2区の兵庫・田中。19人抜きで首位に立った=京都市の烏丸鞍馬口第2中継所(写真部・二神亨)
1位でゴールする宮城のアンカー小海。29年ぶり2度目の優勝を果たした=たけびしスタジアム京都
3区にたすきをつなぐ2区の岡山・ドルーリー=京都市の烏丸鞍馬口第2中継所(写真部・二神亨)

 静岡県は2時間20分29秒の17位だった。1区牛佳慧(日本郵政グループ、浜松開誠館高出)が6位発進し、3区遠藤蒼依(日大三島中)が9人抜きの区間賞で2位に浮上。4区斎藤みう(日体大、伊豆中央高出)が一時首位に立った。5区で11位に下がったが、6区沢田結弥(浜松市立高)が区間5位で3人抜き。8区河合柚奈(浜松天竜中)も8位でつないだが、アンカー依田来巳(大阪学院大、東海大翔洋高出)が後退した。
若き静岡、復活へ一歩 3区遠藤が区間賞  入賞には届かなかったが、若き静岡が復活への一歩を刻んだ。9区間で3人が区間1桁順位で走り、4人が10位台。4区で一時首位に立ち、終盤まで入賞ラインに食らい付いた。昨年超えの17位。藤森監督(浜松北浜中教)も「レース展開、内容は100点」と手応えを口にした。 photo03 たすきを受け走り出す3区の遠藤(中央)。区間賞をマークした=京都市の烏丸鞍馬口第2中継所

 4区までに実業団・大学生3人をつぎ込む攻めの布陣で見せ場をつくった。1区牛、2区兼子(城西大、浜松市立高出)で流れに乗ると、中学2年の3区遠藤が歴代9位の9分16秒で11位から9人抜き。3000メートル9分33秒のスピードランナーが「全国の強い選手と戦えるのをワクワクしていた」と、同区間では県勢14年ぶりの区間賞で8秒差の2位に押し上げ、4区斎藤が1・2キロ過ぎに前を行く兵庫を捉えた。
 後半も狙い通り。一時は11位に後退したが、あえて6区に置いた沢田で盛り返した。卒業後に米国留学する高校生エースの原点は浜松細江中時代の駅伝。“ラストラン”は中・高の後輩大谷(浜松市立高)からたすきを受け「その思いを胸に走れた。今度は上の舞台で頑張りたい」と世界を目指す。
 日本のトップランナーが並ぶ最長10キロの9区で大学3年の依田が苦戦したのは仕方がない。むしろ、牛が実業団2年目となり、大学生と中高の主力が残る来年へ大きな伸びしろを感じさせた。「1年間、結果を出し、もう一度挑戦したい」と斎藤。来年こそ、5大会ぶりの入賞を果たす。
1区牛、雪辱の区間6位 名門での1年の成長示す   photo03   1区で6位と好走した牛=京都市の西京極総合運動公園
 雪辱の走りでチームを勢い付けた。2年連続1区の牛が昨年の33位から6位に大きくジャンプアップ。実業団の名門、日本郵政グループで過ごした1年間の成長を示した。
 昨年は、1区を走るはずだった選手が体調不良のため代役出走。スタート前から精神面で後手に回っていたが、今回は「最初から1区と言われ、区間1桁順位を狙っていた」。五島(石川)が区間記録ペースで飛び出す中、2位集団に食らい付いた。
 東京五輪マラソン代表の鈴木、同1万メートル7位の広中ら精鋭ぞろいのチームで駅伝メンバーに食い込み、全日本実業団女子駅伝で2区2位。5000メートルの自己記録も15分36秒と昨年から10秒縮めた。
 23歳の大器は、大きな故障なく練習を積めるのが強み。ここまで悔しい思いをしてきた都大路(京都)でも結果を残し、さらに大きく羽ばたきそうだ。
静岡県勢の区間記録
▽1区(6キロ)牛佳慧(日本郵政グループ)19分28秒=区間6位、通過6位=
▽2区(4キロ)兼子心晴(城西大)13分6秒=区間18位、通過11位=
▽3区(3キロ)遠藤蒼依(日大三島中)9分16秒=区間1位、通過2位=
▽4区(4キロ)斎藤みう(日体大)13分19秒=区間13位、通過2位=
▽5区(4.1075キロ)大谷芽以(浜松市立高)14分9秒=区間37位、通過11位=
▽6区(4.0875キロ)沢田結弥(浜松市立高)13分20秒=区間5位、通過8位=
▽7区(4キロ)鈴木結莉乃(浜松工高)13分16秒=区間17位、通過9位=
▽8区(3キロ)河合柚奈(浜松天竜中)10分17秒=区間10位、通過8位=
▽9区(10キロ)依田来巳(大阪学院大)34分18秒=区間36位、通過17位=

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞