浜松市次期基本計画 「幸福実感」に重点 検討委 初会合 市民アンケート分析

 浜松市は2025年度からの次期基本計画策定に向けた検討委員会を設置し、16日に市役所で初会合を開いた。委員長の中野祐介市長と外部有識者18人で構成し、市議会の検討と並行して24年度まで議論する。

 基本計画は総合計画のうち基本構想(30年間)、実施計画(1年間)の間に位置づける、10年間の中長期計画。自律性、創造性など5項目の「都市経営の考え方」と7項目の分野別計画に沿って政策体系を示す。
 今回はウェルビーイングの視点を取り入れ、市民が幸福を実感できる計画とするため、市民5千人に生活満足度と施策の重要度に関するアンケートを実施し、2640人の回答を得た。市民が重要と感じる一方で現状への満足度や施策の実感度が低い政策分野を抽出し、重点的に改善を図る。
 アンケートでは重要度が高く実感度が低い分野に、「子育て支援」「防災」「高齢者福祉」「生涯学習」などが浮上した。「快適さ」「医療」は重要度も実感度も高く、逆に「中心市街地のにぎわい」はともに低かった。今後、さらに詳細な分析を基に、必要な取り組みを議論する。
 (浜松総局・宮坂武司)

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