清水港内4カ所のPFAS濃度、国指針値下回る 静岡市調査

 静岡市は18日、清水港内4カ所で2023年12月22日に行った有機フッ素化合物(PFAS)の濃度調査を発表した。PFASのうちPFOAとPFOSの合計値を測定したところ、4地点で国の指針値である1リットル当たり計50ナノグラムを下回った。市環境保全課の担当者は「海水で薄まった可能性があり今後も状況を見ながら継続調査していく。海産物の調査については国の指針値がなく評価不可能なため実施予定はない」とした。

 市は、13年までPFOAを使用していた清水区三保の三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場前の水路が接続する海域でも調査を継続。公表されているうち、23年11月6日には指針値の30倍となる同1500ナノグラムを計測するなど連日高い値が続いている。
 市は18日、昨年暮れから同日まで三保地区など地下水から指針値を超えるPFASが検出された地域の住民に飲用にしている井戸の調査を呼びかけたところ、2件の調査依頼があったことも明らかにした。
 (清水支局・坂本昌信)



 

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