【自民3派閥立件】静岡県内野党議員 国民納得できぬ処分 解散は論点すり替え

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、安倍派と二階派、岸田派の3派閥の会計責任者や安倍派の国会議員らが立件されたことを受けて、県内の野党国会議員は「真相が解明されていない。国民が納得できる処分ではない」と不満をあらわにした。
 立憲民主党県連の源馬謙太郎代表(衆院静岡8区)は「会計責任者の独断で裏金を作るはずがなく、政治家の関与は明らか。金額で線引きをして、一部の議員しか罪に問われないのはおかしい」と非難した。一部派閥の解散表明は「論点のすり替えだ」と指摘し、通常国会で裏金の使い道など真相を追及する構えだ。
 国民民主党県連の田中健会長(衆院比例東海)は「トカゲのしっぽ切りだ。民間では脱税で告発されてもおかしくないのに、政治家は『ばれたら(政治資金収支報告書を)直したらいい』では国民が納得しない」と強調。「派閥解消で問題を矮小(わいしょう)化している。なぜ裏金を作ったのか、説明責任を果たしていない」と批判した。
 (東京支社・山下奈津美)

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