静岡県内高校生 ファッションショーやダンスで「探究」学習成果発表
静岡県内の高校生有志が学校での探究学習の成果を発表する「静岡探究コレクション」(NPO法人しずおか共育ネット主催)が21日、静岡市駿河区で開かれた。約40人の生徒が企画や運営を担い、ファッションショーやダンスなどを通じ、地域活性化や社会的課題の解決策を提案した。
ステージ発表では、「浜松注染そめ」の魅力を伝える浜松学芸高の浴衣アイドル「ティントティント」が華やかなダンスを披露した。古着など環境問題に配慮した服で舞台上を歩くランウエーもあり、会場を盛り上げた。実行委員で下田高1年の鈴木心実さん(16)=南伊豆町=は「会場の笑顔が忘れられない。高校生が一歩踏み出すことでこんなにも可能性が広がるんだと実感した」と笑顔を見せた。
各学校の探究授業の成果発表では、防災活動やプログラミング教育アプリの開発、シェアサイクル導入などさまざまなテーマを取り上げた。会場にはイベントのサポーターを務めた教育関係者らも駆けつけた。大正大地域創生学部の浦崎太郎教授は「学校で得た知識を生かして、学びを社会へ還元する活動に主体的に取り組んでいる」と評価した。
(社会部・鈴木紫陽)