静岡市「災害に強い」否定回答59% 22年台風15号対応影響か 市民意識調査

 静岡市は22日、2023年度の市民意識調査結果を公表した。市での暮らしぶりやまちの印象を尋ねた満足度調査のうち、「災害に強く、安全・安心に暮らせるまちだと思うか」を聞いた設問では、「あまりそう思わない」「思わない」の否定的な回答の合計が59・5%となり、「そう思う」「ある程度そう思う」の肯定的な回答の合計32・2%を大幅に上回った。担当者は、22年9月の台風15号の災害対応の影響があったと分析している。

静岡市は災害に強く、安全・安心に暮らせるまちだと思いますか
静岡市は災害に強く、安全・安心に暮らせるまちだと思いますか


 否定的な回答の割合は前年度と比べて21・0ポイント増え、この設問を設けた12年度以降で最も高かった。一方、肯定的な回答は前年度比21・0ポイント減で、過去最低だった。
 回答者の居住区別では、台風15号で浸水や断水など広範囲で被害があった清水区で否定的な回答が71・5%に達し、肯定的な回答は21・5%にとどまった。
 このほかの満足度調査の項目では、「子育てしやすさ」を問う設問で、肯定的な回答が34・8%(前年度比1・9ポイント減)で過去5年で最低だった。「働きやすさ」を問う設問で肯定的な回答は43・8%(2・6ポイント増)、今回新しく設けた「市に誇りや愛着を感じるか」の設問は76・5%が肯定的に回答した。
 調査は23年6月、18歳以上の市民3千人を無作為抽出して実施し、郵送とインターネットで1271人の回答を得た。有効回収率42・4%。詳細は市ホームページに掲載している。
 (政治部・尾原崇也)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞