浜松のPFAS問題 隠ケ谷川などで新たに検出

 浜松市の航空自衛隊浜松基地周辺の水路や井戸水から発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が国の暫定指針値を超えて検出されている問題で、市は22日、追加調査した河川7地点のうち中央区伊左地町の隠ケ谷川で指針値の6・8倍となる1リットル当たり340ナノグラムを検出したと発表した。井戸9地点でも55~500ナノグラムを検出した。
 隠ケ谷川はこれまでの調査で検出された伊佐地川の支流。基地西端から700メートル近く離れている。今回の調査は昨年11月から今月にかけて行い、ほかの伊佐地川中下流域や花川の6地点では指針値以下だった。
 井戸は伊佐地川や同じく検出されている新川流域から徐々に調査範囲を広げ、今回は64地点で検査した。市は詳しい検査箇所を非公表としているが、基地から比較的離れた場所でも検出されているという。市は対象地域で井戸水の飲用を避けるよう呼びかけている。
 今回の追加調査を合わせて、これまで市内公共用水域35地点のうち7地点、井戸水164地点のうち42地点で指針値を超えた。
 (浜松総局・宮坂武司)

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