ドローン、ロボ 産業強化後押し 浜松市が事業費予算計上

 浜松市は2024年度、ドローンビジネスの産業集積に向けた取り組みを強化する。産業用ロボットをモデル的に導入する企業の支援制度も新設し、企業の新産業創出や生産性向上を後押しする。24年度当初予算案に計約3千万円の事業費を計上する。26日までの関係者への取材で分かった。
 ドローン産業に関わる企業や研究機関80団体以上が集まる「ドローンサミット」に、市内企業と共同出展する。同市の天竜川流域上空は国のドローン航路先行地域に指定され、24年度から全国でも希少な実験航路となる見通し。市は全国の先進企業と接点を増やし、地元企業との協業促進、保守点検などの関連サービスを含めた産業集積につなげたい考え。
 産業用ロボットの導入支援は、生産性向上の効果を多くの企業に実感してもらおうと、モデル的に導入する企業を選定して助成する方針。人手不足を補うロボットは普及が進みつつあるが、企業にとっては設備投資のハードルが高い。身近な導入例を増やすことで関心を高め、普及促進やロボット産業の振興を狙う。
 (浜松総局・宮坂武司)

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