【静岡県高校新人大会・バスケ】男子は藤枝明誠、女子は浜松開誠館Ⅴ

 バスケットボールの静岡県高校新人大会は28日、静岡市北部体育館で決勝を行い、男子は藤枝明誠が2年連続9度目、女子の浜松開誠館は7大会連続7度目の頂点に立った。いずれも決勝リーグを3戦全勝。浜松開誠館は静岡県内高校公式戦の連勝を147、3大会(新人、総体、選手権)の連続優勝を22に伸ばした。
 ▽男子決勝リーグ
藤枝明誠 122―72 沼津中央
飛龍 66―64 浜松学院
藤枝明誠 96―53 浜松学院
沼津中央 77―68 飛龍
藤枝明誠 111―56 飛龍
沼津中央 66―60 浜松学院
①藤枝明誠3勝②沼津中央2勝1敗③飛龍1勝2敗④浜松学院3敗

 ▽女子決勝リーグ
浜松開誠館 76―37 東海大翔洋
沼津市立 56―53 浜松学院
浜松開誠館 62―32 浜松学院
沼津市立 68―50 東海大翔洋
浜松開誠館 78―52 沼津市立
浜松学院 49―40 東海大翔洋
①浜松開誠館3勝②沼津市立2勝1敗③浜松学院1勝2敗④東海大翔洋3敗
※男女とも3位までが東海大会へ
男子決勝リーグ 藤枝明誠-飛龍 第2クオーター、藤枝明誠の桧垣(右)が3点シュートを放つ=静岡市北部体育館 藤枝明誠、内外自在の攻め 総合力で前チーム超えの兆し
 新生・藤枝明誠に赤間のような絶対的なエースはいない。だが、総合力では2年連続全国3位の前チーム超えを予感させた。飛龍との決勝リーグ最終戦。主軸はゴール下で37得点したロードプリンスだが、11本の3点シュートも沈め111点を積み上げた。
 内外を効果的に使い分けた。27日の浜松学院戦はインサイドを意識しすぎてリズムが上がらなかったが、この日はロードプリンスに相手マークが引き寄せられた隙に桧垣、福間らが外から射抜く。特に桧垣は前半で3本の3点シュートを決め「自分の得意の形でチームを勢いづけられた」と振り返った。
 1年生を中心に得点力が高く、「相手守備に的を絞らせないチームを目指す」と金本監督。前チームから主力の野津も「ロードプリンス頼みでは限界が来る。日本人でも攻められるようにしていきたい」と意気込んだ。
(運動部・山本一真)

浜松開誠館、泥くさく圧勝 主力不在の危機にチーム一丸
女子決勝リーグ 浜松開誠館-沼津市立 第2クオーター、ドライブからシュートを決める浜松開誠館の前川(手前)=静岡市北部体育館 泥くさくボールに食らい付く―。浜松開誠館が「原点回帰」へ手応えのある7連覇だ。決勝リーグは東海大翔洋、浜松学院を30点台に抑え込み、2勝同士で迎えた沼津市立も豊富な運動量と球際の強さで圧倒した。
 エース後藤が年明けに左足親指を骨折。大会2日前には主将のPG井口も脳振とうで離脱する緊急事態がチーム力を底上げした。
 最大の成長株は1年前川。前週まで代役で司令塔を務め「得点するタイプではなかったが、井口さんのように外から狙った」と積極性を発揮。井口が復帰したこの日も3点シュート4本を含む28点を挙げた。内角では八重柏が「後藤のように器用ではない。苦し紛れでも取る」と、体を張って11得点するなど存在感を見せた。
 主力不在でも県内高校公式戦147連勝。三島監督も「勝ち続ける中で緩んでいた部分で、従来のカラーが出せていた」と納得の表情を浮かべた。

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