地元の課題 1年かけ研究 民話継承、人口減… 佐久間中生が成果発表 浜松市

 浜松市天竜区佐久間町の佐久間中はこのほど、佐久間をテーマにした研究成果を発表した。1~3年生全20人が地域の課題と1年間向き合って学んだ成果を保護者や同級生らに披露した。

佐久間をテーマにした研究成果を発表する生徒=浜松市天竜区佐久間町の佐久間中
佐久間をテーマにした研究成果を発表する生徒=浜松市天竜区佐久間町の佐久間中

 3年の桃井思祈[こと]さん(15)は佐久間の民話を後世に伝える方法を探り、得意の絵画で民話「カッパのくれた目薬」を絵本に仕上げた。桃井さんは「民話の内容を絵で分かりやすく伝えることで、地域の文化がより多くの人に広まってほしい」と話した。
 2年の山下栞奈[かんな]さん(14)は佐久間で深刻化する人口減少をテーマに取り上げた。林業の衰退や佐久間ダムの完成などを理由に人口が急減した背景を説明した。対策として、山下さんは「イベントの発信を増やしていくことや、佐久間の魅力を体感してもらう取り組みが必要」と話した。
 佐久間をテーマにした研究成果の発表は「STリサイタル」と題し、総合的な学習の一環で毎年実施している。
 (水窪支局・大沢諒)

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