浜松・天竜東栄線 新迂回路16日開通 すれ違い困難解消 昨年6月豪雨で土砂崩れ

 浜松市は30日、昨年6月の豪雨に伴う土砂崩れで通行止めになっている天竜区長沢の県道天竜東栄線について、新たな迂回(うかい)路となる市道天竜新切丹波野線が2月16日午後5時に開通すると発表した。市道天竜横臼線と合わせて迂回路が2本となる。当面の間、二俣方面へは天竜新切丹波野線を、熊方面へは天竜横臼線を使うよう呼びかけ、車のすれ違いが発生しない通行環境とする。

二俣方面ルート
二俣方面ルート

 県道天竜東栄線は天竜区の中心街と熊地区方面を結ぶ道路。現在の迂回路である天竜横臼線はすれ違いができない道幅の区間が数百メートル続き、対向車と遭遇した場合は長距離の後退が必要。新たに一方通行のようにルート設定することで、安全性の向上を図る。
 規制区間の北西にある道の駅「くんま水車の里」は往来の不便さから利用者が落ち込み、コロナ禍からの回復が遅れている。市と施工業者は2月18日の同施設のイベント「大寒謝祭」に間に合うよう工事を急いでいる。天竜東栄線の通行再開は今年の梅雨前の予定。
 (浜松総局・宮坂武司)

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