東駿河湾環状道路 西区間整備を要望 国交省に沼津市長ら

 沼津市の頼重秀一市長は30日、国土交通省で石橋林太郎政務官と面会し、東駿河湾環状道路西区間(7・9キロ)の建設促進を要望した。能登半島地震で幹線道路が寸断されたことを受け、未着手の愛鷹IC-原IC(仮称、5・3キロ)の早期事業化が防災機能強化のために必要だと訴えた。

東駿河湾環状道路西区間の建設促進を要望した沼津市や沼津、富士両商工会議所の関係者=国土交通省
東駿河湾環状道路西区間の建設促進を要望した沼津市や沼津、富士両商工会議所の関係者=国土交通省

 西区間と並行する国道1号は災害時の緊急輸送路に指定されているが、液状化で通行不能になる可能性がある。頼重市長は「能登半島地震では被災地へのアクセス道路が限定され、復旧復興に遅れが出ていた。西区間を整備し、ダブルで輸送路を確保しておけば安心できる」と強調した。
 要望には、沼津、富士両商工会議所の会頭や沿線の自治会長、沼津市議会議員らも同席。西区間の全線開通は、周辺エリアへの民間投資や国道1号の渋滞解消につながり、地元経済の活性や市民生活の利便性向上に寄与すると説明した。
 石橋氏は「地震を地元の問題に置き換えて考えていることが分かった。個人的には道路はどんどん造るべきだと思っている。投資をしてくれと声を上げてもらうことが大事」と応じた。
 (東京支社・山下奈津美)

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